はじめに
東日本大震災に伴う計画停電の実施によって、自宅で発電する太陽光発電住宅の存在感が高まっています。
また、計画停電が実施されてからは住宅会社には購入した利用者から停電時の発電方法などについて問い合わせが増えているほか、節電意識が高まることで新規の受注増にも期待されているとマスメディアに取り上げられております。

しかし、ここで問題なのが太陽光発電システムは、設置して終わりなのではなく、設置してからが始まりなのです。

こちらでは太陽光発電装置工事、設置における電気測定の考え方をまとめ、お客様に最適な商品を提案していきたいと考えております。

従って、この段階ではいわゆる設置時に必要な電気工事規準で定められる、漏れ電流の測定用の絶縁抵抗計（直流）と保守に必要な開放電圧を測定するためのデジタルマルチメーター（電圧、電流、抵抗測定）を揃えるレベルになります。

又、太陽光パネル設置交渉時においては、対象物件の年間日照時間をシュミレーションすることも有効な提案手段となります。

< 太陽光モジュールメーカーが指定する工事標準で定義されないサービスレベル >
�@太陽光発電設備の設置時における、性能証明や保守契約をビジネスとする場合のサービスレベルを確定する際に、必要な初期性能の証明に必要となる初期性能を把握するために必要なデータを集める
�A太陽光発電設備のお客様のクレームに対して、正確な性能評価により対応しお客様の満足を得る
�B太陽光発電設備の問題点をメーカーに対して、正しい情報として（データをつけて）伝えて、トラブル処理に掛かるエンジニアの工数を削減する（何度もトラブルの情報を取得するために、お客様に訪問しなくても済みます）等々

ただし、このレベルの測定器では、設置された多くの太陽光モジュールのどのモジュールがトラブルを抱えているかを特定することはできません。

一般的にサービスレベルの向上と保守作業でのリワークを防ぐ事を考える工事者の皆さまに必要な測定レベルです。

< 参考例 >
�@可搬性が良く、モニターの視認性が良い
�A作業者の合否判断が不要
�Bデータの信頼性が高い
�C報告書が作り易いデータ形式（開放電圧、閉鎖電流等の６パラメーターの自動生成）
�Dパワーコンディショナーと太陽光モジュールの問題との切り分けができる